転職ニーズが高まる中、キャリアアップや活動幅の拡大など積極的な理由・目的のもと、転職を検討する方が増えつつあります。
実際に一昔前に比べ、【転職】そのもののイメージが変わってきた実感をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
転職ニーズの高まりと同時に転職ツールも多様化してきました。そのため様々な媒体から応募できる企業もあり、どの媒体から応募すべきなのか迷われている方もいるかと思います。

そこで今回は、転職者からの応募が多い『企業ホームページ』と『エージェント』の2つの応募方法にフォーカスし、それぞれの応募方法のメリット・デメリットをお伝えします。

企業ホームページとエージェント経由、採用の違いはある？

気になるのは”応募媒体によって採用の優遇度が異なるか“ですよね。
「直接応募の方が企業側の採用コストが安くなるため、転職エージェントからの応募より採用されやすい」などのコメントを見かけることもありますが、応募経路によって選考が決定的に有利になる・不利になるということはありません。
確かにエージェント経由であれば、企業側に採用成功報酬がかかりますが、優秀な人材であれば長期的には採用費の採算がとれると企業は考えます。
企業ホームページもしくはエージェント経由どちらから応募しようか迷われている場合は、下記にご紹介するメリット・デメリットを参考に、自分に合った応募方法を選択することをおすすめします。

企業ホームページからの応募のメリット・デメリット

まずは企業ホームページからの応募のメリット・デメリットをご紹介します。

□メリット

・熱意や意欲があると評価されやすい
企業ホームページからの応募は転職エージェント経由よりも、この企業に入社したいとはっきりとした意志のもと熱意をもって応募してくれたと評価される傾向にあります。
また企業の事業方針や理念などを理解している・一定の志望度があるとポジティブに捉えてもらえることもあります。

・自分のペースで転職活動ができる
企業ホームページからの応募だけで転職活動を行う方は、自分のペースで転職活動ができます。
急いで転職活動をしたいわけではない、今よりもより良い条件の場合だけ応募したいという方にオススメです。

・転職エージェントでは掲載のない企業に応募できる
転職エージェントには、沢山の求人が掲載されていますが、全ての企業がこのようなサービスを使って求人をしているとは限りません。企業への直接応募は、エージェントサービスを使っていない企業にも応募できるというメリットがあります。

□デメリット

・選考時の対策や改善点を自分では見つけにくい
自分では手ごたえがあったにも関わらず、次の選考に進めなかったという経験をした方もいるのではないでしょうか。
多くの企業では不採用の理由などを開示していません。そのためエージェントなど採用のプロの意見を聞けない応募方法を取った場合、原因や次に向けての対策、改善点を自分で考えなければなりません。

・勤務地や年収など条件交渉はすべて自分で行う
企業ホームページから応募する場合、勤務地や年収などの条件を自分で交渉しなければなりません。
自身のブランディングが確立できている方や、条件が明確な方であれば積極的に交渉できるかもしれませんが、相ではない方も条件交渉を検討している場合、自身での交渉を前提に応募しなければならないことを覚えておきましょう。

・応募先の企業の情報や面接、書類作成の対策が不足しがち
直接応募の場合は、ホームページやネット上だけでは読み取れない会社の様子や文化も多いと思います。
情報量が不足してしまうと、選考への対策も不十分になってしまう可能性があります。
自身でしっかりと情報収集できるツールやサイトへの登録も必須になるでしょう。

エージェント経由からの転職応募のメリット・デメリット

続けてエージェント経由での応募のメリット・デメリットをご紹介します。
企業ホームページからの応募と比較してみてくださいね。

□メリット

・転職活動をサポートしてくれる
書類などでは伝わりにくい本人の強みや人柄を転職エージェントの担当者が先方の人事担当者に伝えてくれます。例え面接で本領を発揮できなくても、転職エージェントのフォローで選考を通過できるケースもあるようです。

・希望の求人を紹介してくれる
転職エージェントでは、様々な企業の求人情報を紹介してもらえるため、自分の希望に合った、思いもよらない良い求人に出会えることもあります。

・詳細な企業の情報を知ることができ、ミスマッチを減らすことができる
求人票や求人サイトなどの募集詳細だけではその企業の方針や考え方などのイメージがつかないことが多々あります。その点転職エージェントを経由する場合、選考前に担当エージェントから情報を得ることができます。
事前情報をもとにその企業に合った自己PRや応募動機を作り上げることができるため、より企業への理解を深めた上で応募・面接ができるでしょう。

・時間がなかなか作れない、県外など遠方地からでも転職活動ができる
日々仕事に追われていると転職活動がなかなか進まないこともあります。
しかし、転職エージェントに登録すれば効率的に転職情報を集めることができます。
また中にはエージェントが面接日を調整してくれたり、選考書類の採点をしてくれるため、最小エネルギーで選考に臨むことができるでしょう。

□デメリット

・転職エージェントの見極めが必要
沢山の転職エージェントがありますが、その中にはあまり質の高くない転職エージェントもあります。
利用する際は、口コミやサイトの情報をしっかり確認しましょう。

・サポートの期間が決められているケースもある
転職エージェントの中には、サポート期間が「利用登録から３か月間」などと定められているケースもあります。
自分のペースで転職活動をしたい方や、希望に沿った条件の求人を見つけた時に応募しようと考えている方には、サポート期間中に十分なサービスを受けられない可能性もあります。

・応募するまでに時間がかかる
転職エージェントを利用する際は、担当エージェントと面談を行うことになります。面談後にようやく応募するか否かが決まるため、スピーディーな転職には向かないこともあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
転職活動は人生を左右する大きなアクションです。
より満足できる活動成果を残すためにも、様々なポイントに注目し最善を尽くしましょう！